🔥 実験24テーマ
【受け取るものは、すべて“私のもの”とは限らない】

Artist: Pamela Colman Smith
Public Domain via Wikimedia Commons
朝、引いたカードはカップの7、正位置。
雲の上に並ぶたくさんのカップ。
その中には、宝のように見えるものもあれば――
ヘビ、モンスター、首だけ、手だけ見えてる。
正直に言う。
「怖い」と思った。
夢や可能性のカードと言われることもあるけれど、
私にはそうは見えなかった。
これは――
「受け取る物、掴む物を間違えないように」
そう言われている気がした。
その日の出来事。
これまで関わってきた業務の一部について、
体制の見直しが入った。
より専門性の高い領域は、
別の方が担当することになるという。
状況を考えれば、その判断は自然な流れだった。
私自身も、それは理解している。
すべてが終わるわけではない。
関わり方が少し変わるだけだ。
でも、悔しかった。
「もっとやれる」と思っていた。
「このまま一緒に成長していける」と思っていた。
でも同時に、分かってもいた。
その領域は、今の私の専門ではない。
より適した人がいる。
そして、もうひとつ気付いたことがある。
実験11で愚者のカードが出たとき、
私はこう言っていた。
「あぁ、もう、こんなことばっかりしていたい。頼みますよぉぉぉ(笑)」
あのときの言葉が、ふと頭をよぎった。
もしかして――
私は、自分で望んだ通りの時間を手に入れたのかもしれない。
ただし、それは
想像していた形ではなかったけれど。
カップの7。
あのカードに並んでいたものは、
「選べる可能性」ではなかったのかもしれない。
あれは、
「すべてが自分のものではない」
という現実だった。
魅力的に見えるもの。
やれたらすごいと思うもの。
掴めたら誇らしいもの。
でもその中には、
「今の私の役割ではないもの」も混ざっている。
私は、ひとつの幻想を手放した。
そして同時に、
自分の立ち位置が、少しだけはっきりした。
すべてを掴む必要はない。
ただ、見抜けばいい。
私は、私の役割で勝負すればいい。
あのカードの怖さは、
間違ったものを掴ませないためのものだったのだと思う。
私は、すべてを選ぶ必要はなかった。
ただ、
見抜けばよかったのだ。
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