戦車/The Chariot|何も間違っていないという確信 ~ #7

🔥実験7テーマ
【何も間違っていないとき、人はどう進むか?】

The Chariot – Rider–Waite Tarot (1909)
Artist: Pamela Colman Smith
Public Domain via Wikimedia Commons

昨日に続いて、今日も戦車だった。
しかも、正位置。

カードを見た瞬間、思わず笑った。
「まじか?!」と。

2日続けて同じカードが出ることは、珍しくない。
昨日、カードにヒビを入れてしまったから、出やすくなっているのかもしれない。

でも、同じ“確信”が続くのは、そう多くない。

私は、こう感じていた。

「何も間違っていないんだな。」

焦りもない。
不安もない。
ただ、静かな確信。

それは高揚感とは違う。
ワクワクだけでもない。

慎重さはある。
でも迷いはない。

では――
何も間違っていないとき、人はどう進むのだろうか。


私はある場所へ向かった。
期限のある契約の仕事。

条件の見直しを考えている最中で、答えはまだ保留のまま。

周囲からは、「このまま続けたらいいのに」という声もあった。

仕事そのものに問題はない。
むしろ、十分にこなせている。

けれど――

未来が見えなかった。

環境の問題というより、そこに流れる空気の問題だった。

この先もここにいる自分の姿が、どうしても浮かばなかった。


不満で迷っているわけではなかった。
怒っているわけでもない。

ただ、未来が見えない場所に、長くいる理由が見つからなかっただけだ。

4月末で終える未来を想像しても、怖さはなかった。

代わりに浮かんだのは、ニヤリとする感覚だった。

まだ何も決まっていないのに、もう次へ進む自分が、少し楽しみだった。


戦車は勝利のカードと言われる。

けれど私にとっての勝利は、誰かに勝つことではなかった。

“何も間違っていない”と、感じられたこと。

できる場所に残ることと、行きたい場所へ進むことは、違う。

私は、できる側ではなく、行きたい側を選びたかった。


何も間違っていないとき、人はどう進むのか。

音を立てて走らない。
大声も出さない。

ただ、静かにハンドルを切る。

確信は、派手ではない。
けれど、強い。

その確信があれば、人は軽やかに、そして確実に前へ進める。

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